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東京都武蔵野市吉祥寺本町1-13-3 吉祥寺医療ビル2階

皮膚の漢方

皮膚は最大の「臓器」

皮膚は全身を包んでいます。爪や髪の毛も皮膚の一部です。
また、眼の表面(角膜・結膜)も、漢方では皮膚と考えてよいでしょう。
皮膚の働きには5つあります。

1.形体維持機能

皮膚の下には、筋肉、骨、内臓があります。これらは皮膚がラッピングしていることで、「からだ」としてのまとまりを維持しているのです。

2.バリア機能

皮膚がラッピングしていることで、からだを脅かす熱、寒さ、乾燥、湿気、ほこり、細菌やウイルスなどから身体の中を守ります。

3.温度調節機能

皮膚がないと、体温はどんどん逃げて行きます。また、暑すぎる国々では逆に、熱でからだが温まり過ぎます。

4.水分調節機能

皮膚がないと、からだは乾燥してしまいます。あるいは、雨や河川などの水で体の中に水が浸入します。

5.センサー機能

身体を脅かすものの存在をキャッチし、それを脳へ伝えることで、火傷や凍傷などを防ぎます。

皮膚の働きが落ちると

皮膚病は、痒かったり痛かったり、見栄えが悪くなったりと、それ自体もよくありませんが、上記のような「からだを維持する」機能が低下しますので、やがて生命に危険が及ぶこともあります。

漢方は皮膚をこう捉える

皮膚は体の外側にあって、身体を敵からを防衛するものであり、「衛気」というものがその働きをしていると考えます。
衛気は「気」の一部で、「」でつくられ、「」によって皮膚に到達し、守備に就きます。
また、衛気は「」によって潤されることで、その作用を発揮します。
どんな人に対しても皮膚障害を起こすような強い皮膚への刺激が原因になる場合(外因性)は別として、普通の健康な人なら何ともない程度の刺激でも皮膚に異常があるような方の場合、あるいは特に刺激を受けなくても皮膚の異常が起こる場合、これはその方の身体、つまり衛気や脾、肺、血などに異常があるために起こる、内因性の皮膚病になっているのです。

皮膚病の漢方治療

したがって、皮膚病を治すには、衛気や脾、肺、血などを整えることが中心となります。
とくに現代人は脾が弱いために皮膚病になっている人が多いので、脾を強くする漢方薬をベースに用います。
四君子湯、六君子湯、平胃散、補中益気湯などです。

また、血の不足も多く見られます。この場合は皮膚がカサカサになっているのが特徴です。
血を補う漢方薬を用います。
四物湯、当帰飲子、十全大補湯、人参養栄湯などです。

以上は、皮膚病の原因に迫る治療(本治)ですが、いやいや、とにかくかゆみや赤みを取ってほしい、という場合ももちろんあります。
こういう治療(標治)では、消風散、黄連解毒湯、白虎加人参湯、十味敗毒湯などを用います。